アルギニンは主に、
体がまだ成熟しておらず、体内でこのアルギニンを合成することができない子供は食べ物から補給しなければならない必須アミノ酸です。
また、大人では自身の体内にて
グルタミン酸と呼ばれる栄養素から生成することができる非必須アミノ酸でもあります。
アルギニンにはメタボリックといった肥満やダイエットに適した栄養素といわれていますが、
他にも生活習慣病によって引き起こされる動脈硬化や糖尿病、脳梗塞や高血圧、そして心臓病といった大きな病気にも大変効果的 とされており、その理由は大きくあげると血管の老化防止の作用があることにより、これらの大きな病に対して効果があるとされています。
アルギニンは、血管で一酸化炭素を生成する働きを高める効能を持ち合わせており、一酸化窒素は血管をゆるませる働きをもっており、これによって動脈の拡張をおこなうことが可能となり、血液量を増やす結果となります。
一酸化窒素には
血管内を綺麗に掃除してくれる作用も持ち合わせているため、血管の健康には必須な栄養素です。
また、アルギニンには成長期の子供にはとても大切とされている
成長ホルモンの分泌を良くする働きや、疲労回復、そして美容効果にも効果が高い とされています。
アルギニンにより、成長ホルモンの分泌効果を促進させることによって、コラーゲンの生成の働きにも作用することがわかっています。
こうした血管の健康にとても効果がある栄養素はアミノ酸のなかでもアルギニンだけとされているので、アルギニンを含めたバランスの良い食生活をすることや、サプリメントをで足りていない分を補うといった健康管理が大切です。
アルギニンが血管の健康に必須なアミノ酸であり、
他にも成分ホルモンを分泌効果の働き自体を向上させる作用を持つことにより、
スキンケア等の美容効果にも効力が期待できることが分かっていますが、実は老若男女に限らずこのアルギニンにはもう一つ役割を果たす効果効能を持っています。
まず、この成長ホルモンに関してですが、
恐らく大抵の方が成長期である子供にとても大切な成分であって、大人にはあまり関係のないものであると認識を持たれている方が多いのです。
しかし実はこの成長ホルモンとは
年齢や性別に限らず身体の活性化をさせる、免疫反応を向上させる作用がある 素晴らしい要素なのです。
この成長ホルモンは、ピーク時が10代とされており、その後は年齢と共にどんどん成長ホルモンの分泌は減り続けていき、40代では20代の約半分程、80代では20分の1程にも減少するといわれています。
この成長ホルモンには
代謝を良くするほか、筋肉を強化する働きを含め精神的にも強くしてくれる効果 があります。
身体を鍛えている仕事や、日ごろ運動をしている方であれば、
プロテインを服用している方がいらっしゃいますが、そのなかにもアルギニンは含まれています。
大人になるにつれて、成長ホルモンの分泌が下がり体力が下がり気味だと感じている方も、質の良い食生活から栄養素をしっかり補充し、また質の良い睡眠や運動を行い、このアルギニンやまた他のビタミンや
ミネラルを食品やサプリメントで充分に摂取を試みることをおすすめします。
健康の維持には欠かすことができないこのアルギニンですが、
多くこの栄養素を含んでいる食品は、
- 鶏肉
- 仔牛肉
- 牛乳
- エビ
- 大豆
- ナッツ類
- レーズン
- 玄米
- オートミール
- ポップコーン
- チョコレート
などがありますが、
大豆製品から
肉類、そして
魚介類といった
タンパク質を多く含んでいる食品が多くなり、もっともこのアルギニンを含んでいる食品は
大豆となります。
この豆類は特に多くアルギニンを含んでおり、大豆を筆頭に高野豆腐から納豆、そして味噌といったように、日本食を普段から心掛けて食生活をしている方であれば、ならば十分にアルギニンも摂取できているだろうとお思いになられると思いますが、
普段の食生活ではアルギニンは不足している といわれています。
効率よく不足しているアルギニンを摂取する方法なのですが、
体内で効率良く合成する働きを助けてくれる栄養素がビタミンB6 とされており、
食事などにより摂取したタンパク質は一度アミノ酸まで分解したのちに、必要なたんぱく質として再合成するのですが、このときにこのビタミンB6によってアルギニンを含めたタンパク質の代謝を体内で効率よく行ってくれるのです。
ビタミンB6は、かつおやマグロなどの赤身魚や鶏・牛のレバー、植物性ではバナナ・さつまいもなどに多く含まれているので、これらとアルギニンを含む食品を摂取するように心がけましょう。
近年では
アルギニンだけのサプリメントも普及しているので、お子様やアスリートの方、またダイエットなどをお考えの方といった場面に合わせてスムーズに摂取できます。
アルギニンの副作用にはほとんど副作用の心配をする必要はない といわれています。
しかし、アミノ酸の栄養素の一種のため、タンパク質を多量に含む食品や食材に含まれており、
それらを過剰に摂取することにより、アルギニンによる副作用ではなく、食した際に摂取したほかの栄養素の過剰摂取が原因となって、カロリーオーバーや、内臓や胃腸・腎臓といった身体への負担が大きくなる可能性があります。
また、幼少期にはこのアルギニンを過剰に摂取したことにより、巨人症や関節肥大といった難病を招いたケースも実際にあるので、各自の摂取量を守ることがとても大切です。
アルギニンの摂取が適する人 |
アルギニンの摂取が適さない人 |
- ・成長期の子供
- ・外傷のある人
- ・筋肉を増強させる人
- ・運動量が多いアスリート
- ・精子の数を増やすことを考えている人
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- ・統合失調症の人
- ・ヘルペスがある人
- →ウイルス増殖時にアルギニンを必要とするので、
専門医師にご相談ください。
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上記はあくまで参考にしていただければと思います。
アミノ酸とはいろいろな種類がある栄養素であり、成長ホルモンではアルギニン以外にも、オルニチンやグリシン、トリプトファン、チロシンなど、合成作用があるため、こうした栄養素と合わせて摂取することでより効果的な働きを期待することができます。